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鏡に写る我が醜貌 ver.0.11

深海の底では骸骨が嘲笑って、天上の月では兎が餅をついていた――――by蜻蛉
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04.24.10:13

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07.10.15:51

東野圭吾・天使の耳

やっとこさでEYE's執筆してます蜻蛉です。

一週間ほど開いてしまいましたね。なんとか今日中に出来るように頑張ります。


さて、今回も東野圭吾さんの作品を読んでまいりましたよ。

「天使の耳」

短編集みたいなものでしたが、非常に面白かったです。
乙一とかは完全に狂気の世界を描いて度肝を抜いていますが、俺はこんな作品も好きです。

「交通事故」をテーマに扱った作品が統べており、その内容は「信号無視」「ポイ捨て」「路上駐車」「走行中の迷惑行為」などなど、凄く身近にあるふとした違反をテーマに扱っており、親近感がもてるのが第一印象でした。

そこにアルファで東野ミステリー。

なんとも面白い話でした。

天使の耳、は短編の最初の作品で、信号無視を扱った作品。
盲目の妹と兄が走行中に信号無視の車と衝突して事故に合うのだが、双方の意見がかち合い、一体どちらが嘘をついているのかというパターン。
超人的な妹の記憶力による証言と、緻密な作戦で刑事をかわしていく向こう側。
秒単位で刻まれる推理に、なかなか心躍らされました。

次に出たのは、走行中の迷惑行為。雨の日に過剰に安全運転していた人を前にして、男はそれがじれったくて色々と妨害するのですが、そこで事故にあってしまう。
その後で事故にあった女性が記憶喪失に合うのだが、これはミステリー的には非常に面白い。
同時期に起きた幼女殺害事件などを交えて、記憶を取り戻していく女性なのだが・・・。

中でも良かったのが、路上駐車を扱った作品。
誰にでもある行為がどれくらいの迷惑になるのかというのをミステリーを交えて送っていた。
主人公は車を路上駐車していたのだが、帰ってきたときに当て逃げされていた。それを怒った主人公は結局犯人を突き止めるのだが・・・。
当て逃げしていった方が色々と素晴らしいことやってくれます。一度読むべき作品かと。
きっと路上駐車減りますよw



路上駐車を扱ったこの作品は是非とも車を持っている方に読んで欲しい。

確かに小説の中の話だが、有り得ない話ではないのだ。こんな状況に陥るくらいなら普通に駐車したほうが恐らく良いと思うようになるだろう。

ネタバレしてしまいましょうかwww

当て逃げした人が見つかったんですが、その人が是非ともお礼をさせてもらいたいと、主人公に言うのだが最初は断る。
しかし、主人公の彼女がスキーに行きたいということを独自に嗅ぎ付け、別荘を用意したからそこでスキーをしないかと主人公に持ちかける。
到着した主人公は明らかにおかしいことに気付く。

そして、当て逃げした人が自分の親戚の話を語るのだが、内容の時期がちょうど路上駐車した日の話であった。
なんでも孫にあたる小さな男の子が遊びに来ていたのだが、不注意で風呂で溺れてしまう。急いで救急車を呼んで病院に向かうのだが・・・。
なんとも悲劇なことに、「路上駐車していた車が邪魔で他の道を通らなければならなくなり、間に合わず死亡した」という。
その話を聞いた瞬間、主人公は危ないと思って夜中に脱走を試みるのだが、道がトレーラーに塞がれていてギリギリのところで通れない。
ギリギリで通ろうとするも、横が崖で崩れそうになる。動けなくなった主人公たちの前に、当て逃げの人が現れて黙ってトレーラーをのけていく。

結局主人公は大いに謝って事なきを得たが、なんとも現実味がある話で怖い。


車を扱う方はご注意を。
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乙一

自分も乙一は読みます。と言っても、ライトノベルの方しか読んだ事が無いのですが。個人的には「しあわせは子猫のかたち」が好きですね。読んだことが無かったらお勧めです。

  • 2007年07月10日火
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