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鏡に写る我が醜貌 ver.0.11

深海の底では骸骨が嘲笑って、天上の月では兎が餅をついていた――――by蜻蛉
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11.22.19:47

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01.18.01:13

久々に

勝てる気がしねえ作品に遭遇。

同人ゲー「ひまわり」に土下座させられました。蜻蛉です。


「負けた気しかしない」や「そもそも次元違い」は多く見てきましたが、「勝てる気がしない」というのは、つまり単純な実力だけ見て、追いつけなさそうな作品のことを言います。

ひまわりには勝てる気がしません。

そもそも作品の良し悪しを勝ち負けで言うのもあれですが、同じライターとしてはある意味妥当だと思ってます。


次元違いとしては、西尾維新や田中ロミオ、バカテや車輪が相当。
負けた気しかしないは、奈須きのこ、ほか多くの神作品。

勝てる気がしないのは、何ぶりか分からないです。そもそもあったかも分からないくらい久しい。

ロリっ娘宇宙人同棲ADVという皮を被ったただの化物でした。


ルート一個残ってますが、ちょっとした感想を。


■あまりにも壮大すぎる物語

まず何よりこの作品の恐ろしさを語るのは、宇宙というドでかいスケールでの物語構成。


どうやってもスケールでは勝てる気がまずしません。

月面着陸の英雄。
宇宙ステーションひまわり。

最初、主人公は「月まで飛ばすロケットを作る」といって色々やるわけなんですが、そんなスケールじゃないですもう。
第一章ではそんな感じの「前戯」みたいなのを楽しまされ、

作品中最強の2048年ストーリーに。


宇宙ステーションで働くヒロイン三人と、主人公たちの父親世代の話なんですが・・・。

否定のしようがないっていうか、もうなにあれ、どうしちゃったのとか思えるくらいに面白い。

どこかでいったかと思いますが、「大人」の登場する作品は大抵レベルが高いという統計があります。この作品もやはりそれに漏れなかった。

大人を登場させるだけでなく、「大人の子ども時代」の話や、奇妙なめぐり合わせ、そしてそれぞれの持つ「夢」と「目標」。
どれをとっても最高級品の味がしました。

物語はバカで熱いのは面白くなるものですが、この作品は重い話も混ぜているのに、子供のような「夢」への憧憬や、臭い青春が混ぜられてます。そんな「時代」というものを乗り越えたもののスケールの壮大さも感じます。

「時代」と「宇宙」という二つから織り成されるスケールのでかさは、語るまでもないでしょう。


そして何よりもスケールといえば、登場キャラの「雨宮大吾」のスケールのでかさはやばかったです。

日本人で月面着陸を果たした英雄と讃えられている人物ですが、このキャラの話の最後がもう・・・。

英雄と呼ばざるを得ない最後。


あえてネタは伏せます。大人になったらひまわりやれ。それだけです。


■伏線のパズル

伏線とはなんなのかを考えさせられる作品でもありました。

伏線の神といえば「るーすぼーい」と思っていましたが、考えてみればるーすは度肝を抜くことが得意で、綺麗な伏線はあったかどうかに悩ましさを感じます。

その点このひまわり。まるでパズルのピースのようにはまっていく物語の破片。

2048年から二年後が主人公の物語となるわけですが、過去に登場したあらゆるものが伏線となって登場します。

「ああ、これをここで使うのか・・・!!」と何度唸らされたことか。

何もかも、すべてのキャラクターとすべてのアイテムが一つの物語に繋がっている感覚は、ほかのものではありえなかったんじゃないかというくらい綺麗に纏まってます。

あれ、ありえないんじゃね?とか思えてきました。


あんだけ多くのピースをあれだけ綺麗に纏めるのは、もう神と言わざるを得ないです。

伏線とは「謎」ではない。「繋がり」なんだと認識させられました。非常に勉強した。


■それでも忘れないのは「感情」

もちろん美少女ゲームなのですから、「恋愛要素」は含むわけですが、これがなんだかんだで最強だったのかもしれないです。

記憶喪失の主人公と、その妹との恋愛。
二年前の英雄に恋心をよせ、後悔し続けると誓ったヒロイン。

ばっかなんじゃねえの?って思うくらい、心が締め付けられる話でした。
もう誰が悪くて誰が悪くないのか、何が良くて何が良くなかったのかが分からなくなる。とにかくそのシーンシーンに渦巻く感情だけは確かなもので、それを理解しようとする苦悩や楽しさ、そして待ち受ける結末だけが読者に衝撃を与えます。

「ああそうだ、恋愛ものってのはこんだけ苦しい作品だったのを忘れていた」

学生の恋愛なんて生ぬるいもんじゃなかったです。
「好き」なんて軽い言葉で片付けられる感情でもないです。
それでも「好き」の二文字でしか表せない言葉の不自由さに腹立たしささえ覚えます。


おぞましいのは、この作品が自分にとって
「泣けない」ということ。

これだけ締め付けられて何故泣けない?
問い返せば分かるのは、「涙で語る作品じゃないから」です。

思えば、あれだけ悲しい話だったのにも関らず、キャラクターが泣いたシーンはなかったかもしれません。そう、それだけ「強い」作品でもあった。

一切の妥協がなかったです。

「ここでこのキャラクターを泣かせれば」なんていう卑怯さが微塵も無かった。
「ここでこのキャラクターを笑わせれば」なんていう狡猾さが微塵も無かった。

思えば、選択肢だって厳しかったと思います。
普通であれば「これでいいんじゃないか」と思えるような主人公の選択も、ヒロインは許してくれません。常に最高だけを求めて、それでもすべっていくような物語の構成です。

だからこそ、読者も迂闊に泣けない。いや、ライターが「泣かせなかった」のかもしれません。

なんだかしてやられた感じしかしません。でも満足したからむ問題。そんな自分が憎たらしい。


■ルート別簡単な感想

・アリエスルート(一週目)

完全な前戯。ここの時点では、まだ「青春もの」くらいで済んでいたかもしれない。
大量の伏線が張られ、まさにバリアフリーの入り口を作った感じ。

・2048年ルート(二週目)

最大の回答編にして、壮大な愛の物語。これを最後ではなく、二週目にもってきたのはやはり戦略としか言えない。ハートブレイクされます。

・アクアルート(三週目)

2048年ルートの続編とも言うべきであり、パズルのピースが合わさりまくったルート。
バッドエンドであるはずのアリエスエンドも見ごたえあり。アクアかわいいよアクア。

・西園寺ルート(四週目)

現在プレイ中。


結論。


歴代トップ5入り。


やはり一位の車輪の国は揺るがないっていうか、ある意味「信者補正」もあります。
続けば多分リトルバスターズ。出来というよりも、「泣き補正」。
したらこの次あたりに「ひまわり」置いてもいいんじゃないかと思えてきました。

だって面白すぎるんだもん。どこ否定すればいいのかわからないんだもん。


僕も雨宮大吾みたいな最後を迎えたいです。無理だ。


最終ルート終わりましたら、また書くかも。

あともけもけデッキのレシピとか。

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なんどでも言うが

俺の中の伏線の神師は高畑京一郎で『タイムリープ』、次いで『アリソン』だ。
アリソンは時間がある時に読み返せ。車輪の呪縛から脱出できた今のお前なら理解できるはずだ!

あとひまわり回せ。

  • 2009年01月18日日
  • ガルド
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