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鏡に写る我が醜貌 ver.0.11

深海の底では骸骨が嘲笑って、天上の月では兎が餅をついていた――――by蜻蛉
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11.23.04:11

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04.10.21:08

毒電波まとめ

びびびび(またか

最近最初の大文字のネタに困ります。蜻蛉です。


毒電波企画、巷では「身内間至上最悪の出来」として君臨しつつあります。というか、そもそも「毒電波」という題材が価値観によって大きく左右されるし、解釈も難しいので、ある意味では当然の結果ですが。

一応私は多くの投票を頂いてはいますが、ぶっちゃけ底辺戦争ですよねー。まあ、読めないような作品とか、「蜻蛉さんにしては酷い」とか言われるようなものは書いてないつもりですが、にしてもなんか色々と。


というわけで、今回は毒電波の俺理論でも振りかざしてみようと思います。


■毒電波と村上春樹

自分にとっての毒電波とは、村上春樹氏の用いる「激しい隠喩」にあります。
これは阿武都氏から聞いた話ですが、村上春樹は作品に用いられている「意味不明なシーン」は、激しい隠喩を用いているそうです。つまりは、何らかを比喩した存在である、と。

自分はセルフディストラクションで失敗こそしましたが、通称鮮血シーンはつまりはそんな感じです。

これを「超表現」として自分は呼んでますが、つまりはこれも比喩表現です。

ただ、村上春樹を読んで分かるとおり、果たして何を比喩しているのかは分からないです。研究を重ねて、主人公の心情やら状況を把握して初めて、何かが見えてくる程度で、それは読者の中の解釈で生まれて、作者の意図とは違う部分にいくかもしれない。

ガルド氏はこの表現は「読者に生まれるもの」としていますが、自分は「作者になければならないもの」であることに間違いはないと思ってます。

解釈の仕方によってそりゃ話は違いますが、そもそも作者が持っていなければ解釈すらも出来ない。
つまり、今回の企画でガルド氏が失敗したと思うのはその点。
毒電波を相手にキャッチさせることを意識しすぎて、そもそもがなかった、みたいな。


比喩表現なのだから、その物語を解体していけば、何らかの表現が見つかるはずです。
それを曖昧にしかキャッチできないのに、でも確かに「何か」が存在していると分かる。それが「毒電波」の正体だと思ってます。


■毒電波と狂気性

毒電波=狂気性というのはあながち間違ってはいませんが、これをイコールではどうやってもつながりません。類似くらいにはなるでしょうが。

電波と毒電波は違うし、それと狂気系も違います。

たとえば毒電波を出している代表格の村上春樹と、狂気系で有名な乙一の作品を比べてみて、同じようなものを感じるかと聞かれれば、無理でしょう。
前者が文学的(定義は曖昧で)で、後者はエンターテインメント、娯楽性です。

乙一には「セブンスルーム」という作品がありますが、あれは明らかな娯楽性狂気です。一種のホラー的な要素を含んだ、エンターテインメントの小説。
これを文学的というか、いわゆる「毒電波」としてするためには、あの物語が主人公の心的表現であるとか、何かの感性、価値観の比喩でなければならなくなるわけです。

俺は、こういう部分に「物語の深さ」というのを感じるわけです。

ただ、一般の小説にある多くのものが、いわゆる「エンターテインメント」であるからして、この深さを一概に文学的と言うには恐らく語弊が生じますが、それでも一つの手法ですよね。
もしかしたら、こういう毒電波こそが「純文学」なのかなあ、とか思います。


■似たような言葉まとめ。

毒電波と一概に言っても、色々な解釈が生まれるので、ここで一つまとめてみることにしました。

・毒電波系・・・例:村上春樹。物語中に理解不能なシーンが挿入されるが、読者はこの部分に「理解不能」なりに深さを感じる。作者的には、シーンをまるごと「比喩」として描く手法が多く使われる作品。

・毒系・・・例:西尾維新。狂気系と呼ぶには些かエンタメに欠けるが、多くの語りや、展開運びが意味不明を含み、表面的な毒素を感じる。作者的には、語り口調や展開に大きい捻りを加えて、普遍性から逸脱する作品。

・狂気系・・・例:乙一。グロテスク表現やピエロ的な展開運びをし、物語やシーンに言いようの無い気持ち悪さや不思議な高揚感を感じる。作者的には、常軌から逸脱した行動や展開運びをし、読者を揺さぶって楽しむ作品。


って感じですか。いえ、例とか俺の価値でいってますし、内容も俺の価値感なので確かではないですが。

電波はどれも飛んでると思うんですが、まあ、ガルド氏の言葉を借りれば、

・毒電波・・・読者に捻じ込む電波
・毒・・・読者が感じる電波
・狂気・・・娯楽性電波

みたいなものなんでしょうか。上手く言葉がまとまりません。

まあ当てはまらないとしても、一つの参考くらいにはなるんじゃないでしょうか。
といって、逃げます。

ぷぴー!!



■最近の出来事(遅

ニコニコ動画でキリンさんのプレイ動画「サイレンNT」と「ルールオブローズ」の二作見てきました。

やっぱホラーものは良いですね。登場キャラクターが大抵多いのと、それに対してテーマもしっかり盛り込まれているし、いちから設定が造りこまれているから、本当に魅させてくれる。

思ったんですが、ホラー系ゲームも一つの毒電波なのかもしれません。
サイレンや零シリーズは微妙かもしれませんが、今日見終わったRORは、かなりテーマを比喩した物語だったので、なんだかそう思えてきた。

とりあえず、ホラーゲームジャンルは見ていて楽しいです。創作家としても閲覧者としてもプレイヤーとしても。
いいなー。こういう凄いオリジナル設定作ってやってみたい。


とりあえずホラーかどうかは知りませんが、かの有名な「大神」でも次は見てきます。実況プレイマジ面白いっす。べんりー!!



■ボカロ



進化するラマーズ。もう立派になりすぎて普通に聞けるよ・・・。

奔走曲から聞いてたPだけど、進化しすぎワロタ。でんわにでんわからかなりファンになったけど、これは良いセンス。


ちょっと作業用にしてくる。
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無題

超妥当。
その定義は今後使わせてもらうわ。毒電波系毒系狂気系、ね。

  • 2009年04月11日土
  • ガルド
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