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鏡に写る我が醜貌 ver.0.11

深海の底では骸骨が嘲笑って、天上の月では兎が餅をついていた――――by蜻蛉
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11.23.23:10

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08.31.03:01

ピアノの森の満開の下・レビュー

――死ぬ覚悟か? それとも諦める覚悟か?――

「……死ぬ、覚悟だ」



いきなりなんだよ∑( ̄□ ̄;)な蜻蛉です。


各地で地雷か地雷じゃないかと大分騒がれた作品ではありますが、値段相応の作品だったかと。

ぶっちゃけ満足は満足じゃないかと問われれば、満足です。
良い短編を読ませてもらった気分です。

強いて言うならば、若干主人公がうざかった気がしないでもないのですが、基本良い奴なんで気にせずということで。


有名ブランドとしても名を馳せている「ぱじゃまソフト」は、どうやら低価格でソフトを作る会社でもあるようで、俺はそれを引いたようで。
信者の中には、「ぱじゃま」には駄作は無い、というくらいのものらしく、期待はありましたよ。


さてさて、レビューですがその前に。

最近小説仲間の友人の作ったノベゲ、「聖夜ニ銃ヲ持ツ者」という作品をやったわけですが、まあ作品の完成度は置いておいて、ノベゲの本来の利用法みたいなのに出会った気がします。

ノベゲの手法としては、物語がひとつでないというのが小説と違ってすぐれた点であり、それには

・ルート事に個人個人の話がある
・ルートを追っていくことによって、話の本筋が見える

と、これが主な二つだと思っていましたが、

・ルートを追うというシステムを利用し、可能性の掲示と実行を繰り返すことが出来る。

・・・・・・つまり言うなれば、それがこの作品「ピアノの森の満開の下」の良かった点かもしれません。


見た目、どう見ても地雷臭プンプンの「死ネタ」であって、その点においてはあまり期待もしていなかったり。

そしてやはり
義妹かぁ・・・。みたいなね。


作品の特徴の一つとして上げられたのが、「タイムパラドックス」。

同時間空間の中にありえないものが混ざることによる矛盾の発生。

とは言え、言うなれば「固有結界内」の話でもあったし、無限ループともいえる展開だったために許された話でもありますが。

そういった点では、設定は良く出来ていたかと思います。

個人的にはね、「ネコ」に釣られて買っ(ry


不幸を届けに来たぜ?みたいな。

まあそういう話じゃないんですけどね。


ただ一つ気になったのは、

ちと、話の重さとは噛合わないエロと萌えを組み込み過ぎたかと……。

いやヒロインも嫌いじゃないんですけど、何より主人公がマジ
KY(空気読めない)

ある意味究極と言ってもいいほど空気読めない。


どこに大切に思っている人間が死にそうなのにエロエロな思考をフル回転させてる人間がいるのかと。
不謹慎、とまでは言わないが、ぶっちゃけうぜぇ。

だからMVPは「猫」に決定。

猫の名前なんだっけ。メフィストラトス・・・じゃねぇな。なんかどっかの神話で聞いたことのある名前だったな。


まあ総合評価を申し上げると、

物語・・・8
キャラ・・・8
音楽・・・7
CG・・・9
(背景CG)・・・10
総合・・・7.5


車輪が最強の10であるとしても、ああいった短さの中では程よい作品だったかと。

何よりも絵師の美麗さがなかなかに。
桜の風景とか、サンセット(夜)とか感動に値しましたな。

音楽が恐らく勝負どころであったかもしれないのですが、まあ個人的には言うほどでもなかったかと。
日常シーンの音楽は好きですがね。

キャラでやられたーと思ったのは、声優が女性一人だけなんですが、金の問題かと思ったら・・・みたいな。最近二役やるひと多いですけど、本当に上手いですよね。


恐らくこの作品は、「死」というテーマの前提に、兄妹愛でもあったんじゃないかと思います。

値段の割にはなかなか楽しませてもらいました。
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